鳩羽鼠色(はとばねずいろ)

久しぶりに冷え込んだ朝。

と言っても大寒を過ぎた頃の陽気にしたらまだ暖かい方だろう。

見上げた空は白い。

雲が空を覆っているのではない。

今日もなんだかカラダが重い感じ。

気分もなんだか重い感じ。

食欲もない感じ。

今朝のコンディションを感じ、受け止めた。

外に出る。

海辺を歩く。

空は白いけど薄く水色の気配もある。

水平線はぼんやり。

向こうの島の輪郭もぼんやり。

いくつかの釣り舟が浮かんでいる。

穏やかな暗い海。

振り返れば、「音」の印象がない。

景色は鳩羽鼠色のイメージ。

鳩の羽の薄紫がかった灰色。

この色は江戸時代、身分の高い人しか紫色を着る事を許されていない時分の庶民が、憧れを抱きながらの色めでおしゃれを楽しんでいた。と聞いている。

そう、素敵な色。

カラダも気分もなんとなく重いけど、

音も覚えていないけど、

素敵な色が映っている。

いいね。

今日も、ありがとう。

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