雨模様

雨模様 マスクの下に 淡寒紅

雨って好き。

霧雨でも、土砂降りでも。

昔から、ちょっと特別な日は雨が降る。

だからかな。雨が好きなのは。

誰かが言っていた。

雨が降る時は神様が降りてきてるって。

そんな気がする。

冬は乾燥が強いので、お湿りがあるのは体も気持ちも落ち着く。

空気の汚れも包んでくれる。

氷雨だったら、そんな気持ちの余裕はないけどね。

今日は雨。例年より暖かく、午後から晴れるという予報。でも、今は冷たい。

今の私の心の空模様も小雨。

春を予感させる空気感と冷たさ。

自分の内面が、外に映し出されている。

この世は、鏡面性。

自分が笑わなければ、鏡の中の自分も笑わない。

生活の中、いろいろなことがあるけど、全て意味があって起きているから、素直に受け入れよう。

起きていることの意味を考えよう。

気付きがあったら良かった。

気付きがなかったら。

また同じようなことが起きるかもしれない。

苦しいことは、繰り返したくないけれど、 その気付きは必要なことだから仕方ない。

生きている。

ということを、しっかり味わう。

気付きがあったら。

それが苦いものだったら。

胸に手をそっと置いて。

気付けた自分を褒める。

学びがあったことに感謝。

苦い体験をした自分を労わる。

よくやった。偉いよ。ありがとう。

深呼吸。

「今」、に感謝しながら、深呼吸。

胸に置いた手は強力な磁石。

苦しい想いを塊にして、その手に吸い寄せる。

ゆっくり、体から出てきたその塊を、両手で優しく包んで。

その塊は、温かい。その塊をそっと空へ解放する。

小さく小さく細かく散って、空高く上がり、やがて宙に紛れて消えていく。

深呼吸。

空からキラキラと粒子が降ってくる。それは少しずつ融合していき、輝く塊となる。

両手の中へ。温かい。

そっと胸にしまいましょう。

さっき出てきた苦痛の塊があった隙間に。

体が軽く温かくなった。

また自分が愛おしくなる。

ひとつ、課題を越えた。

ちょっと、景色が違うでしょ。

不自由さは、なんでもないことが幸せだということを気付かせてくれる。

苦味も旨味ということを知る。

雨、好き。

雨、あがった。

ありがとう。

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