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冬嵐

流れ寄せ 寄せては散らす 冬嵐 ここは日本海。 昨日は冬至。朝早くこの町に着いた。 その前日は今年一番の寒波が到来し、大雪となった。 水を含んだ重たい雪は、倒木を起こし、停電となる被害も出ている。 寒さに弱い私としては、   →

会いに行く 心の泉 冴える朝 今朝、なんだかどうしようもなく書きたい気分になって、ペンを持った。 初め、言葉は出てこなかった。 何でもいいの。浮かんできた言葉を表した。 ペンが重たかった。 自分の気持ちをなんでもいいから   →

冬木

雫集う その時を待つ 冬木かな 昨夜から、静かに雨が降っていた。 12月の冷たい雨。 視野を広げると、 遠くに、近くに、クリスマスの電光が 滲んで輝いていた。 日の出が遅くなり、私の目覚めも遅くなっている。 カーテンを開   →

青かび蜜柑

投げ出した 青かび蜜柑 生き生きと ダンボールでみかんを買った。 家の中は外に比べると暖かい。なるべく傷ませたくなかったので、今年は家の外の車庫にその箱を置いてみた。 車庫の中なら陽も当たらないし、冷たいし、天然の冷蔵庫   →

銀杏

地も空も 銀杏に染まる 小春かな この日は小春日和。 本当にluckyだった。翌日は冷たい雨の予報。 相変わらず心の中のもやもやは薄く立ち込めている。 この心模様とも仲良くしてますよー。 ちゃんと味わっています。 行動し   →

布袋尊

山影に 布袋が笑う 神無月 なんとなく重たい心持ちだが、足を運んだ静かな芸術祭。山に入っていく閑静なお寺へ。 そのお寺の境内にあるお茶室の襖絵を描かれ、その他幾つかの日本画の作品が展示されている。 今、私の心の中は何とな   →

MARS

火の星へ 宇宙船に乗り 秋の夢 瞳を閉じても、閉じなくても、 彼の姿が、声が、 私の身体中を流れている。 彼の波動が、私の中の血潮のように、 循環している。 私は夢を見たのか。 見ているのか。 彼が登場した瞬間から、 彼   →

ホットミルクの膜

開きつ窓 ミルクの膜揺れ 秋の音 もともと、牛乳好き。 乳牛がいそうなところでは、ご当地の牛乳を飲むのが楽しみである。 そして、もともと、冷たいものより、温かいものの方が好き。 冷え性だし、内臓を冷やさない方が良いと思っ   →

お刺身

飾らない 少しは飾って! 食欲の秋 秋深し。 食欲の秋から。 私は、お刺身が好き。 私は、調理をすることは苦手だ。 そのためのお買い物も苦手。 だって、浮かばないんだ。 何を作ろうか。どう作ろうか。だからこれをこの段取り   →

巨峰

その深き 紺紫の 巨峰なり 私は、巨峰が大好き。 最期に口にする物は巨峰がいい。 残暑というか、初秋というか、そんな活動性の高い季節に実る。 うっかりしてると、その季節が終わっちゃうのよ。 待ちに待ってたのに、目先の慌た   →