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ホトトギス

ホトトギス 姿を見つけ 心鳴る 名前、花の姿、色、葉の形、みんな好き。 ホトトギスには、幾つもの種類があるようだ。 山野草なのでとても素朴。その素朴さが魅力でもある。 去年の秋、株分けしていただいたものを地植えして、そう   →

暖か

暖かな 今が映る 溶けている 濃厚な冬だった。 複雑な時間を過ごしていた。 気持ちが重たくて、心に錘を付けているようだった。 時間は今まで以上に速く流れていった。 思うように展開していかない。 自分の思う通りになる? そ   →

凍雲

凍雲や 陽光に占う 今は吉 寒空に留まって凍てついたように動かない数片のちぎれ雲を「凍雲」という。 夕方の海。 身がしまる冷たい空気の中、冷たい風が通っていく。 海に出るまで、こんな景色に出会えるとは思わなかった。 低い   →

春の音

雲の譜線 飛行機や鳥 春の音 立春が過ぎた。 日差しは春を感じさせるけれど風は冷たい。じっとはしていられない。 見上げた空の青は深く遠い。 飛行機雲が並んでいた。 高度も、通った時間も違うのだろうけれど、 規則正しく雲の   →

薄鈍

岸辺にも 薄鈍色の 昼下がり 窓からは、朝からどんよりと雲空。 冷たい空気を感じさせる。 こんな日は体も重い。眠い。何もしたくない。 頭も体もオフモードになってしまう。 やらなきゃいけないことは沢山あるのに。 なんとなく   →

大寒

心騒ぐ 海は凪て 大寒の風 私の心は乱れていた。 原因はわかっている。 心の鎮め方もわかっている。つもり。でも、 ざわめいている。 仕方ない。そういうコンディションも必要なのだ。 別に、嫌なことばかりではない。それ以上に   →

寒九

陽が届く 心も冴える 寒九かな 空が白々と明けてきた。 簡単な準備運動を終え、靴紐を絞め、外へ出た。 ちょっと久しぶりの早朝。 朝はこんなに冷たいんだと知る。 走り始めは緩い下り坂。 ウォーミングアップを意識しながら、ゆ   →

紫陽花

陽と雨の 恵みて色づく 紫陽花かな 今日も晴れ。 梅雨を前にして、この晴れと空気感を大切にしたい。 もう、今年も折り返しのところに来た。 日の長さもピークになる。夏至が近い。 今、強いエネルギーが流れている。 月が満ちて   →

高鳴り

山の香 胸の高鳴り 緑濃く 時に雨もあり、日差しも日に日に強く長くなってきたこの頃。 ときめいた高野山熊野産経旅から早一ヶ月がすぎている。 その想いは強いままだが、もう半年も一年も前のような感覚。 自分への旅のお土産はお   →

熊野三山

神の棲む 熊野三山 山笑う 高野熊野参詣道旅 7日目 本宮〜速玉大社〜那智大社〜那智勝浦 夕べはゆっくり何度も露天風呂に浸った。 周りのお山を眺め、まあるい月を眺め。 ここまでの旅を感謝した。 今朝も、名残惜しく露天風呂   →