熊野三山

神の棲む 熊野三山 山笑う

高野熊野参詣道旅 7日目 本宮〜速玉大社〜那智大社〜那智勝浦

夕べはゆっくり何度も露天風呂に浸った。

周りのお山を眺め、まあるい月を眺め。

ここまでの旅を感謝した。

今朝も、名残惜しく露天風呂に入った。

今日は川下りで速玉大社詣でをする。

その後は、那智大社はもちろんお参りするけど、途中寄るところや交通手段は決めかねていた。

時間の調整がよくつかめなかったから。

今日、夜行バスで帰る。

その乗り場の近くで、温泉に入って帰りたいな。

できればご飯も済ませて。

という、ざっくり計画だ。

さあ、荷物をまとめ、今回の旅最後の宿を出発です。

宿を出たところにある、国道でバスを待った。

間も無く、本宮発、新宮行きのバスがきた。これに乗る。

乗ってる人は私を入れて5名。みんな、私と同じ所で降りた。

そう、この5人は同じ川下りの乗船メンバーだった。

あと、船頭さんと、案内をしてくれる語り部ガイドさん。

乗船前に、記念撮影をしてくれた。

エメラルドグリーンの熊野川。

この川は、上流からいくつもの川が合流して太平洋と続く。

降雨量が多いとすごい水嵩になるそう。

写真のポールの上までお水がきたんですって。ここ立ってるところも川岸より高台ですよ。

当然、この辺は浸水。本当ですか?っていう量です。

乗船前から、こんな語り部さんの案内があり、胸が高鳴ります。

速玉号に乗り込み、出発。

山の緑。川の蒼。白い河原。青い空。5月の陽と風に包まれて、いにしえの人の道をたどる。

昔、この川は大変便利の良い道だった。この川を中心に生活が成り立っていた。

乗船賃は非常に高かった。身分の高い方は乗れても、お付きの人達は乗れなかったので、川岸を舟を見守りながら歩いていたと。その道も険しかったり困難な道だったと。

川の道から見る景色。いわれをききながら、川面は時にゆっくりと静かに。時に瀬の流れに揺れながら。

川幅が広くなっていった。

途中、岸に上がったりもあった。

もうだいぶ下りてきて、正面のこのお山は手つかずの原生林、昔のまま。山向こうは速玉大社とのこと。

そこで舟のエンジンを切り、梶にかえて舟を漕いでくれた。

語り部さんが横笛を吹いてくれた。

風に笛の音が流れ、静かに流るる川面に舟を漕ぐ木の軋む音と水の音。

空の青と川の蒼と山の緑。

柔らかい薫り。

時は今と昔の時空を超えた。

静かに静かに熊野川は流れている。

私の細胞の一つ一つ、私の量子の一つ一つが

その空に交じった。

笛の音が静かに消え、語り部さんの声に代わる。

舟はエンジンに代わり、いよいよ河口へと進む。

速玉大社の杜が右手となる。

今でも続く、速玉大社の御神祭、御船島の早船の競漕の島周りをゆっくりとしてくれた。

もう川は広く、正面は太平洋が広がる河口となった。

右手の川岸に船が着き、川の参詣道の終わりとなった。

速玉大社の直ぐ裏の位置になる。

乗船には荷物を預けるので、その車で速玉大社まで連れて行ってもらい、解散となった。

乗船メンバーと挨拶を交わし、それぞれの旅路の様子を話したりして、その後の幸をお互いに願った。

荷物を背負い、それぞれの道を進んだ。

速玉大社にお参りした。

朱色が綺麗で明るくて、女性的な雰囲気。

確か、熊野三山でも、速玉大社はお父さん的な神様って言ってた。

境内に、もうで餅が売っていた。

大ファンです!

いつも、これをゲットするために、大急ぎとなっているんです。

これが詣での証。

大好き!

今は買わない。まだこれから、神倉神社と那智大社に行くから。

那智大社にも売っているはずなので。

と、気にはなったけど、余裕でスルーした。

さ、神倉神社に急ぎましょ。

その途中に寄りたいところがある。

調べておいたお土産、新宮地元のお菓子。鈴焼という人形焼みたいなお菓子。

ここにしかないようなので、寄りたい。

ありました。

国道沿い、バス停も確認。

地元の方々も、御使い物に利用している様で、平日昼時だったけど、次々に店内いっぱいにお客さんが来ていた。

買ったよ。悩んで4袋。一袋20個入りね。

少し後悔。荷物が増えてしまった。まだこれから、神倉神社に行くのに。

神倉神社には、来たことがある。

急な石階段を上るのだ。

いいんです。頑張ります。ここでしか買えないから。旅の思い出です。

那智大社に行くのに、バスを利用。バスは1時間に2本だった。

時間を確認。乗りたいバスに間に合わなければ、その30分後。

とりあえず、急ぐ。

来ました。見上げる石段。

こんな急だったっけ。

前来た時は車だった。6年前だったから、それだけ若かった。

ストック、すぐ出せるようにリュックのサイドに入れてあるけど、たたんであるし、上り口に杖があったので、それを一本お借りした。

急で、石段の幅も狭かったり不揃い。背中の荷物が重い。バランスがとりにくい。

ああ、杖、長いのを借りてくれば良かった。

歩き慣れたと思ってたけど、きつい。

頑張って上がった。今までの登りより短いしね。

大きなゴトビキ岩。お社。目の前に広がる空海。

眼下の町。

また、この場所に来れた。

合掌。

ほんとはゴトビキ岩のそばにお参りしたかったけど、この大きな荷物背負ってこの岩の上をわたるのはフラフラしそうだったし、時間も気になったのでやめた。

さあ、急げ〜。

下りの石段、荷物でバランスに注意しながら下りた。

無事に下りた。

振り返り、合掌。

バス通りの国道に出た。そこをわたる信号待ちの正面にみかん屋さん。

ノド、乾いてる。

キズみかん、100円。って並んでる。

バス時間まで、10分ある。

もう、バスに乗るから、みかんジュースがわりに食べよ。って、お店の方にいいお山のみかんを選んでもらった。

バス、待ってる時に食べようって思ったけど、タイミングが合わず、バス乗ってから食べよって思ったけど、降りる那智駅までの場所や時間が気になり食べれず。

那智駅に着いた。ここから那智山行きに乗り換え。

タイミングよく、時間はあと10分。

ここから直ぐの、補陀落山寺に行きたい。

時間、ギリギリじゃん。

チャレンジ。

急ぎ足で、補陀落山寺へ。

ほんとはお堂の中も拝観したいところだけど、そんな時間はない。

補陀落渡海したといわれる渡海船をみて、いにしえの方の生き方に悲しい気持ちを抱く。

合掌。

急ぎ足で戻る。

みかん。でも直ぐにバスは来た。

さあ、どうしよう。この時間、荷物。

いやいや。歩くでしょ。

山頂までは乗らず、大門坂で下車。

熊野古道、大門坂を歩いて那智大社を詣でよう。

鈴焼、みかん、の他に、見た事のない梅ジュースのペットボトル。水も持ってるよ。

ふー。最後じゃ、気合いっ!

上り間も無く、無人販売あり。

那智産もち麦。

150g 100円。450g 300円。

こんなご当地物にはで会えないから、450g 1袋 購入。

ストック無しで歩いてたけど、出した。たとえあと少しといえど、ここで無理しない。

出して良かったよ。先は長かった。この道を歩くのは3度目だったけど、一番キツかった。

ヒーフー、着いた。

いつも人通りやお土産屋さんで賑やかな参道は、がらんとしていた。

途中、もうで餅屋さんの屋根が見えたけど、やってる?って佇まいだった。

まず、お参り。

着きました。那智大社。

こちらも朱色が美しく、大きく開かれた御霊様の清らかに美しいこと。

無事にお参りできました。

合掌。

続いて、青岸渡寺にお参り。

こちらの観音様もお美しく、お寺も厳かで大好き。心落ち着きます。

こちらのお線香の香りが好きなので、買いました。

合掌。

那智の滝も拝みます。

ここに来たら、の目的の一つ。

黒飴ソフトクリーム。

黒飴そのもの。黒糖が濃くて美味しい。

ゆっくり食べたいけど、バスの時間を確認したら、結構時間がない。

那智の滝まで行けないかも。

みんなへのお土産、ここで買う予定にしていた。

急げーっ。

みんなのご協力があって来れたので、熊野土産は絶対必要。

もうで餅を目指し、急いで石段を下りる。土産物屋さんから離れたところに着いて、急いでそこまで歩く。

ない。もうで餅。置いてないと。

さっきのもうで餅屋さんにしか置いてないとのこと。でも、やってないかもと。

ご親切に電話してくれたけど、つながらず。

ガーン。音が鳴る。

さっきの速玉大社でのもうで餅がフラッシュバックする。

仕方ない。あそこでは、持てなかったから買えなかったでしょ。

お滝もち、を買いました。

那智の滝をイメージしたというお餅菓子。

さ、急ごう。バスの時間が迫る。

滝のふもとまでお参り行く時間はなかった。

滝の入り口の鳥居に合掌。

バスが来た。

次は、那智勝浦駅。

時間は16:00過ぎ。

帰りのバス乗り場をチェック。

そこから、お目当てにしていた、温泉に電話して、日帰り入浴を確認。

OKだし、直ぐに迎えに来てくれると。

ありがとう。嬉しい。

大きなリュック、お土産を持って、温泉へ。

良かったよ。温泉。

有名な温泉だった。洞窟風呂がいくつもあって。

波が荒々しく打ち込んでいた。

そこには、いくつも洞窟風呂があるのに、そこで、川下りでご一緒だったお姉さんに再会した。

彼女はマレーシアの方。仕事で日本に来ている。今回は中辺路を歩いた。秋にはまた来るとのこと。

こんなご縁があって、凄く嬉しいんです。

元気でね。

ささ、あちこちの洞窟風呂を堪能。広くて移動に距離、時間を要した。

また送ってもらい、ご飯を済ませてバスに乗りたい。

大きな荷物を抱え、戻り、あらあじめ聞いておいたお食事どころへ。

まず、生ビール。

美味しい〜。

ご当地のマグロ山かけ丼。追加でクジラのお刺身をいただきました。

美味しい〜。

バス乗り場の目の前なので、ギリギリまで過ごした。

無事、熊野三山のお参りが出来ました。

今日は満月。

旅の最後に、この地で満月を拝みたかった。

そこに存在を感じるけど、雲合掌かかっていた。

乗車ギリギリまでねばったけど、その姿は見れなかった。

バスに乗って、車窓から月を探した。

この地で満月を見たい。

見れる。

ほら、見えた♡

合掌。

私を包む全てに、感謝。

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