雨夜

春眠よ 遠き雨音 明けぬ夜

いつもより早く床についた。

いくらでもやることはあるけれど、もう今日はいいやって。

外は雨。私の気分にピッタリ。

外に出てみる。

少しだけ冷たく、柔らかい木の芽と土の匂いが

春なのに、夜が長くて。

ため息。なんて忘れていた。

深呼吸する。

寝つけないななんて思っていても、慢性睡眠不足の私には、横になれば満月時の引き潮のように、眠りの海の中に引き込まれていく。

夢はみたのか。いつも記憶はない。

ただ、時に雨音風音が強かった。

意識は浅瀬にいるようで、外の様子は察していた。

時計の針は思ったほど進んでおらず。雨音も続いていた。

でも、目覚めたくなかった。

覚醒して現実世界で、この感情の重さを感じるのが怖かったから。

雨音に癒やしを感じている。

こんな夜もあるんです。

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