春が来ぬ 見上げた空は 声のあと
春が来た。
日差しが輝いているからか、目に映るものが輝いて見える。
小鳥の声が賑やかになっている。
子供達のように、楽しそうに声をあげながら追いかけっこをしているよう。
声もいろいろ。聞こえてくる場所もいろいろ。
その姿もさまざま。大きさやふっくらとしたシルエット、飛び方、弾み方。
春。
寒さの中で秘めていたエネルギーが溢れだす。
花木も。生き物も。風も。
今はまだ冷たい風。
時に荒々しく。
冬の気配を祓っていく。
春の音や色を届けながら。
私も同じ。
風を感じ、春を、感じている。
私も春になる。
ありがとう。