梅ひらく

梅ひらく 青空を背に 風に揺れ

こんなに空は高く青く

陽は神々しく

梅は清楚に白く、また健気に紅をさし

肌を触る風は冷たく意識を覚醒させ

微かな香りが

体の中へ溶けていく

目が肌が脳が「今」を知る

こんなに優しくて、穏やかで、神々しくて

光と愛に包まれているのに

私は不安の中にいた。

昨日も。

今は、

私に映る場に変わりはない。

今日も陽は輝いている。

風は昨日より優しい。

梅の香が私を包む。

そうだった。前もあった。どうしようもなく不安な時が。

何故か電車の窓辺にひと枝の梅があった。

そのひと枝に感じた。

私は護られている。通じている。と。

私は前を向いている。どんなことが起きても、必要なことが起きている。

力を抜いて。

深呼吸。

「今」の光と愛を体の隅々まで満たそう。

「今」を味わう。

そのために私は生まれてきた。ここにいる。

宇宙のかけらのひとつ。

輝きたいの。

ほら、いろんな音が聞こえる。

ありがとう。

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